買取に出した着物はどうなるの?気になるその後の行方について解説
コロナ禍のおうち時間を活用し、自宅の不用品を断捨離したという人は多かったといわれています。不用品の中でも高値で売れるといわれているもののひとつに着物があります。買取してもらった着物って一体どうなっているのだろうか・・・と気になったことはありませんか?この記事では、買取した着物の行方についてまとめています。
メンテナンス完了後、自社で再販売されるケースが多い
買取業者では、買取した着物を2つの方法で販売することが多いとされています。
■店頭で販売
買取業者では、買取した着物を店頭で販売することがあります。また、呉服屋さんに卸売りして、そのお店で販売してもらうということもあるようです。店頭で販売されていると、品物の状態がよくわかるので、中古品でも安心して購入できるでしょう。
■ネットで販売
ネットで販売される場合、ネットショッピングで販売する方法とオークションでの販売があります。ネットオークションでは、1円から販売されている着物もあり、安い値段で着物を購入したい人が注目しています。ネットショッピングの場合も、新品を店舗で購入するよりも安く買うことができるため、できるだけ安く着物を入手したいという人が利用しています。
■買取したらすぐに販売されるわけではない
買取された着物は、店頭やネットで販売されることがわかりましたが、実はすぐに販売されているわけではありません。着物の状態を再度確認し、修繕が必要だったり、メンテナンスが必要な部分は、キレイに修繕したりします。そしてクリーニングを行い、新品同様の状態に整えてから販売します。
出張買取の場合は、買取から8日間は、クーリングオフが可能となっていることから、お客様から返却を依頼される可能性もあります。そのため、8日間はメンテナンスをしないでそのまま保管されます。店頭買取や宅配買取の場合は、クーリングオフが適用されないため、すぐにメンテナンスや修繕、クリーニング等が行われます。
再販売の方法以外でのその後の行方とは
中古の着物でも、クリーニングや修繕を行えば、新品のようにキレイになるので店頭に並ぶ可能性は高いです。しかし、一部の着物は店頭に並べることが難しい状態ということもあります。その場合、下記のような方法で利用されることが多いです。
■生地に戻しリメイクして販売
状態があまりよくない着物は、生地に戻す作業が行われます。着物の生地は柄もキレイなので、和柄小物として生まれ変わることも多いです。生地として販売するほか、生地を使用してリメイクされた商品を販売していることもあります。バッグや洋服、傘、アクセサリーなどに生まれ変わります。そのような使われ方もあると知っていれば、多少汚れている着物でも査定してもらおうと思えるでしょう。
■劇団やチャリティー活動に寄付される
残念ながら値段がつかなかった着物は、そのまま捨てられてしまうのでしょうか?実は、チャリティー活動に寄付されることがあります。バザーで出品されたり、劇団に衣装として寄付するなどの使い道があります。値段がつかないので、買取価格はゼロ円ですが、ゴミにしてしまうよりはよいですね。
■状態が悪いものは処分される
生地に戻してリメイクすることも、寄付することもできないような状態が悪い着物は、残念ですが処分されてしまうということになります。自分で捨てる手間が省けると考えればよいですが、もし大切にしていた着物だった場合は、手放しにくいかもしれません。
値段がつかない着物であっても処分されたくない場合の対処法
もし大切にしている着物に値段がつかず、処分されてしまうのは困るという人は、査定員に着物の行き先を確認してみるとよいでしょう。買取してもらう際に、査定額がつかないと判断された場合は、どのように使われるか確認してみてください。
もし処分するという回答だった場合は、買取を断るという選択ができます。ただし、宅配買取の場合は、返送料が発生する可能性があるので注意しましょう。買取を断った場合、すぐに処分する方法を考えなくても大丈夫です。
まずは、他の買取業者に問い合わせしてみて、買取してもらえるか、寄付などで使ってもらえるか確認してみましょう。買取金額は、買取業者によってかなり異なるので、査定額がゼロ円でも、他のところで値段がつくという場合もあるのです。
■交渉して値段がつく場合も
他のモノと合わせて売ることで買取金額がつく場合もあります。他に売るものがある場合は、交渉してみましょう。
■着物買取専門業者にお願いしよう
着物買取専門業者でも、着物を専門にしていない場合があります。買取実績が豊富で、販売ルートがしっかり確率されている買取業者を選ぶことで、値段もつきやすくなるでしょう。
買取に出した着物はどうなるのか、その行方についてお伝えしました。買取後の着物の行方が気になっている人は、この記事でわかったのではないでしょうか。これから着物を売ろうと考えている方はぜひ参考にしてください。